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今日もどこかで空想中。小説と戯れ言の居場所。


by plasebo55
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中の戯れ言

「陽明」

 たくさんの伝えたいことがあった。真実は、自分の信じることをいくつもいくつも裏切った。そのうえヴァルケンまで失って。
 零は陽明を見上げた。夕日を背負っていて、彼の表情はよく見えなかった。それでも零は彼が、いつもの優しい表情でいるのだと、信じて疑わなかった。たどたどしく彼に近づくに連れて、彼女の思いが間違っていなかったことはすぐに証明された。

「陽明」

 名前を呼ぶ。馬鹿のようだ、と頭の別のところで思うが、他に言葉が思いつかない。


 

 ――やっぱり長編小説っていいんじゃないかって思いました。
by plasebo55 | 2005-03-01 23:53 | 戯れ言