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今日もどこかで空想中。小説と戯れ言の居場所。


by plasebo55
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 おつかれさまでした。
 カギとリボンのはなし。というオリジナルのシナリオやってきました!

 これは、なかなかすごいシナリオだった。
 演出怖くてぎゃーぎゃーいいっぱなしでした。


 最後の方は時間の都合で早足でいったのですが、読み返してみると反応しそびれてる!なところがありすぎて。それも込め込めで、ささやかなエピを。


 どうかみんなが安らかでありますように。



 ほとんどネタバレじゃないけど、わかるかもしれないので、プレイしたい人は先に行かないこと!

 ↓

個人的にエピ(ネタバレ注意)
# by plasebo55 | 2015-07-28 23:21 | リプレイ!
 クトゥルフ神話TRPGやってきました、の第2弾。
 シナリオは「朝告げ鳥に餌を与えよ」

 黒猫と白ワインが思ったよりも早く終わってしまい、KPさんの計らいで別シナリオやりましょうということに。準備中のシナリオを急遽繰り上げて仕上げてくださいました! 感謝。

 またまたこの先は後日談です。
 ネタバレがあるような、ないような。
 前回よりは、あります。たぶん。




 キャラクターは東海林めぐみ。前回西だから今度は東だろうと、安直に。
 タケノコ販売業を営む、農林業従事者。
 結果は、生還。前回はSAN値が、今回はHPがピンチでした。






 TRPGのシナリオは先が知れてしまうと楽しくないですから、
 これから遊ぼうと思った方は、お気をつけて! では!



 

後日談、ここから(ネタバレ注意)
# by plasebo55 | 2014-12-31 16:36 | リプレイ!
 クトゥルフ神話TRPG やってきました!
 シナリオは『黒猫と白ワイン』です。

 初めてのクトゥルフ! 文字打つときに間違えちゃうレベルですが、非常に楽しかったです!

 この先は、後日談。
 ネタバレが、あるような、ないような。
 どちらかと、知らない人が読んでもおもしろくないような、というわけで、

 隠してありますが、ページ設定によっては隠れていないかもしれない気もします。




 気の利いた感想とか小話でもできればいいのですが、
 たぶんずっとおもしろかったって繰り返すくらいしか芸がないので、チャンスが在れば是非やってみてくださいー と。

 TRPGですから、いいKPさんと巡り会うとか、いいPLさんと巡り会うとか、運とか自分のテンションとかも影響しますけれどもも。



 プレイキャラクターは西元寺 風有、と若干のきらきらネームでゴー
 自転車乗りの放浪者でした。
 結果は、生還、でした。運が良かった! 仲間のおかげ!



 
 TRPGのシナリオは先が知れてしまうと楽しくないですから、
 これから遊ぼうと思った方は、お気をつけて! では!

後日談、ここから(ネタバレ注意)
# by plasebo55 | 2014-12-30 02:43 | リプレイ!

中の戯れ言

「人狼なんているわけないじゃん」

 あくびをすると、彼女が咎めるように眼差しを細くする。

「だって」

 君が昨日、寝かせてくれなかったから。

 なんて言ってみたいものだけれど。

「こんなに朝早く、どうかしてるよ」

 いくら緊急だって言ったって、そう、みんな大袈裟すぎる。

 もう一度あくびをすると、彼女は微かに苦笑した。

 彼女が寝かせてくれなかったのは事実だ。でも大人の事情とかそういう色気のある話じゃない。彼女は幼なじみで、小さいときから恐がりで、いい歳になった今でも夜が恐いと言って、恥も遠慮もなく僕の家を訪ねてくるのだ。そんな日がひと月に2回ほどあるだろうか。夜半うっかり眠りこけたりしようものなら、半泣きの顔でたたき起こされる。そんな眠れない夜が丁度昨日。

「眠いな……寝てていい?」

 さらにその、次の日だ。
 あくびが漏れる。

 彼女は昨日も、やってきた。
 無言で、青白い顔をして。

 二日連続なんて今までないことだったけれど、みんなが村はずれで見つかった旅人の死体の話をしていたから、そのせいだろうと思った。いつもの、僕の話に軽快に相づちを打って、笑って、怒って、そんな乗せ上手な彼女は消え失せていて、僕も次第に、確かにあの話は驚いたねなんて、心のこもらない声で間を埋めるしかなくなった。

「お茶でもいれる?」

 話がもう、本当に尽きてしまって。
 椅子から腰を上げると、彼女に腕を引かれた。

 すぐ戻るから。

 音になったら少し苛立ちが紛れていたと思う。

 それを遮ったのは、彼女の唇で。

 驚いている間に、もう一度、キスをされた。
 うってかわって、むさぼるような、深いキス。

「……ねむい」

 頭を振る。
 自室の窓から見える景色はすっかり夜だけれど、月の光が明るくて村の様子がよく見える。

 ベッドに腰掛け息を吐く。
 今夜も来るようなら、きちんと問いただそう。

 昨夜の彼女を思い出す。怯えた表情、重ねた唇、いつもと違う、彼女の様子。柔らかい感触を思い出しても胸の高鳴りなんて感じない。むしろ、胃のあたりが冷えるような感覚。
 閉じそうな目とは反対に、妙に頭が冴えている。
 聞こえる鼓動はいつもより早い。

 彼女は今日も、来る。
 確信めいたものがあった。

 とんとん。と。
 微かなノックの音に迷わず立ち上がると、相手を確認せずに扉を開ける。

「やあ、いらっしゃい」

 扉が開ききる前に口にして、開いた口はそのままになった。

 彼女は泣いていて。
 涙をこぼす瞳は、赤く、輝いていて。

 どうしたの、と問う前に。
 唐突に理解した。

「上がって。どうぞ」

 見つめた視線を和らげて、いつも通り、彼女を家に迎え入れる。
 案内する必要もない、招き慣れた自室への廊下を歩きながら、必死に考える。

 なにか、言わないといけない。

 昨日口にしていればなにか違ったかもしれない言葉。
 今日でもまだ彼女に届くかもしれない言葉。

 そんな言葉、はたしてあるのだろうか。
 だって彼女は、ずっと――

 足が、止まる。
 付いてきた静かな足音も、止まる。

 自室の扉を開ける。
 き、とかすかに軋んだ音がした。

 意を決して、振り返る。
 なるべく自然に見えればいいなと思いながら。

「ねえ、―――――」



 ***

原型
# by plasebo55 | 2014-07-15 11:18 | 戯れ言

SSったー

「川」「クリスマス」「ヨーグルト」に関わる、「ハッピーエンド」のSSを8ツイート以内で書きなさい。 shindanmaker.com/15896

*
 船が沈まないぎりぎりの大きさのソーラーパネルがおんぼろラジオの生命線だ。ラジオを動かせば並列に繋がれた浄水装置は間欠的に働くのをやめてしまう。
 だが、今日はいいだろう。ラジオ以外に娯楽もない、出来る遊びなどたかがしれている。


*
 子供がラジオのチューナーを弄る。
 電波の波をラジオが拾っていく。

 ――じんぐる、べる。じんぐる、べる。

「誰だね、こんな曲リクエストしたのは」

 季節は通年太陽のちスコール。
 ラジオ以外に季節を知る由もない。


*
「おとちゃん」
「うん?」

 ラジオから顔を上げた子供の顔は日焼けと潮焼けで真っ黒だ。女がこぞって美白美白と言った時代もあったようだが、今じゃ滅多にお目にかかれない。

 まあ女にも滅多にお目にかかれないが。
 船に乗る女など数知れている。


*
「おとちゃん! くりすますってなに」
「……あー うん?」

「くりすます。ラジオで言ってた」
「あー」

 ぼりぼりと頭を掻く。白い物が落ちた。塩だ。


*
「良い子にしてたらじいさんがいいものくれる日だ」
「いいもの」
「いいもの」
「ほんとのおとちゃんとかか」
「そうだな……あ、いやそりゃむりだ」
「むりか」
「無理だ」
「じゃあヨーグルトは」
「次に陸が見えて牛が居たらな」
「おう」


*
「……おとうちゃん泣かんか?」

 裸足へ舳先へと駆けていく子供の背に声をかける。
 振り返った子供は首を傾げる。

「なんで?」
「おとうちゃん、ヨーグルトと一緒……いやなんでもない」

 ヨーグルトも滅多に出会えるものじゃない。


*
「りくか。どこかな」
「旧アーグノ川を上がってるはずだから運が良ければ」
「きのうまでカンピかいにいたよな?」
「東に進んだろ?」
「おう」
「じゃあハナン大陸に突っ込んで、アーグノ川上がってるはずだ」
「みわけつかん」
「そうだな」


*
「おとちゃんおしっこ」
「おーおー その辺でしてしまえ」

 子供が言うと、男は広大な海を指す。

「お互い男で良かったな!」
# by plasebo55 | 2014-05-29 01:11 | お題